あなたのキャリアを、人生を豊かにするために『転職2.0 日本人のキャリアの新・ルール』を読んでください。
本書の要約記事を読むことで、あなたの「市場価値を最大化するための手段」として転職の概念を「転職2.0」にアップデートして、「我慢しない働き方」に近づくキャリア戦略を学ぶことができます。
転職活動中の方はもちろんですが、これからのキャリアについて真剣に考えようとしている20代の方にもオススメします。
『転職2.0 日本人のキャリアの新・ルール』オススメ読者
- 自分のキャリアに悩む方
- 転職に関する指針となる本を求める方
- 「我慢しない働き方」をする方法を知りたい方
ここで質問です。
「出世をして年収を上げたい・キャリアアップをしたい!」
「仕事のできるビジネスパーソンになって、周囲の評判をひっくり返したい!」
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『転職2.0』概要
これからの時代、転職は特別なことではなくなるでしょう。
会社という組織に縛られず、個人が100年という長い人生の状況に応じて会社を選んで働く時代です。
独身のとき、結婚したとき、子供が生まれたとき、子供が独立したとき、定年を迎えたとき・・・。
ライフステージに応じて働き方が変わって当然なのに、1つの会社で終身雇用前提で働くって思えば変な話ですよね。
現在の会社で勤め続けて良いのか迷っている方も、これからの人生をどう歩むか考えている方も幅広い方に読んでほしい1冊です。
著者:村上 臣(むらかみ しん)
著者はビジネス特化型SNSを運営するLinkedIn日本法人の代表である村上 臣さんです。
著者情報
- 著者名:村上 臣(むらかみ しん)
- 青山学院大学理工学部物理学科卒業
- 大学在学中に川邊健太郎らとともに「有限会社電脳隊」を設立
- 2000年にヤフー入社
- 2011年にヤフーを一度退社するも、宮坂学らに口説かれ36歳でヤフーの執行役員兼CMO就任
- 2017年にLinkedIn(リンクトイン)の日本代表に就任
大学生のときに起業をして、ヤフーへの入社と出戻りを経て執行役員兼CMOに就任し、LinkedIn日本代表になるというキャリアの積み方。
昔ながらの終身雇用のような1つの会社に勤めあげるようなこともなく、現代的なキャリアの積み方をされているという印象ですね。
転職を重ねるごとに新しい道を切り拓き、LinkedInというビジネス特化型SNS運営会社の日本代表として最先端のキャリア・働き方に関しても精通している。
そんな村上さんだからこそ語れるキャリア論が、『転職2.0』には詰め込まれているということでしょう。
『転職2.0』目次・章構成
村上さんが『転職2.0』を通して伝えたいことを、目次・章構成を通して確認してみましょう。
- はじめに キャリアの常識が180度変わった
- 我慢しながら働く時代はもう終わった
- 転職のOSをアップデートし、「望み通りのキャリア」を手にする
- 転職には方法論がある
- 第1章 望み通りのキャリアを手にする「転職2.0」とは?
- 誰もが “我慢しない働き方” が手に入る時代
- 自分をだまし、心をすり減らしながら働く人たち
- キャリアの意志決定権があなたのもとに戻ってきた
- 転職のOSをアップデートせよ
- 【キーコンセプト①目的】転職は自分の市場価値を高める「手段」と考える
- 転職1.0:「1回の転職での成功」を目的とする
- 転職2.0:転職を「自己の市場価値最大化のための手段」と考える
- 市場価値向上に最もインパクトを与えるのが「転職」
- 大事なのは「ある期間に成し遂げたいこと」を明確にすること
- 【キーコンセプト②行動】「タグ付け」で自分の希少価値を高める
- 転職1.0:「情報収集」をする
- 転職2.0:「タグ付けと発信」をする
- いくら情報を集めてもあなたの価値は高まらない
- 市場価値を高める=タグ付け
- タグを発信することで企業からのオファーを呼び、さらにミスマッチも防ぐ
- タグの発信は転職以外にまで良い効果を生む
- 【キーコンセプト③考え方】目指すポジションから逆算してキャリアを考える
- 転職1.0:「スキル思考」で考える
- 転職2.0:「ポジション思考」で考える
- スキル思考が長いと1つの会社から動けなくなる
- これからは目指すポジションを明確化しないと生き残れない
- 市場価値向上のためのHOWを知る
- 【キーコンセプト④価値基準】「シナジー」を基準に仕事を選ぶ
- 転職1.0:仕事を「会社」で選ぶ
- 転職2.0:仕事を「シナジー」で選ぶ
- 仕事を会社で選ぶ人の末路
- シナジーがあなたの能力をアップさせ、市場価値を最大にする
- 強みを活かしながらシナジーを模索する
- 【キーコンセプト⑤人間関係】広くゆるいつながりをつくる
- 転職1.0:「人脈づくり」をする
- 転職2.0:「ネットワークづくり」をする
- 大きく市場価値が高まるのは「別のつながり」に移るとき
- 日本でも急速に増えるダイレクトソーシングとリファラル
- 【特長①】やりがい、年収、人間関係、ワークライフバランス……すべて同時に手に入る
- 方法論としての市場価値最大化は大きな武器になる
- 望み通りのキャリアは、「一生生き残り続けられること」でもある
- 【特長②】実績・強み・やりたいことがない人でもできる
- 大学、会社のネームバリューにはもう価値がない
- 方法論として、実績・強みを明確にする
- やりたいことがない人はどうすればいいか
- 第1章まとめ
- 誰もが “我慢しない働き方” が手に入る時代
- 第2章 自己を知る――「情報収集」から「タグ付けと発信」へ①
- 強み・実績・やりたいことがない人でも自分の市場価値を知る方法
- 自分の市場価値は「需要×供給」で決まる
- 強みや適性を知る=自己の “タグ” を明らかにすること
- タグ付けでネガティブな転職理由をポジティブに変換できる
- 【タグ付けフレームワーク①】:分解
- [分解1]レジュメを更新せよ
- [分解2]自分の職種をコンピテンシーに分解する
- 【タグ付けフレームワーク②】:解放
- [解放1]他己紹介からヒントを得る
- [解放2]転職を考えていなくても、一度市場に出てみる
- [解放3]キャリアコンサルタントをIRと見立て、フィードバックをもらう
- [解放4]自分と似た経歴の人からロールモデルを探す
- タグは発信してこそ意味がある
- タグは市場に「認知してもらう」ことで、キャリアにさらに有利に働く
- 第一想起される人になれ
- 発信に一貫性を持たせる
- プライベートな発信にさえ価値を持たせる方法
- 第2章まとめ
- 強み・実績・やりたいことがない人でも自分の市場価値を知る方法
- 第3章 自己を高める――「情報収集」から「タグ付けと発信」へ②
- 市場価値向上=「すでに持っているタグ」×「新しいタグ」
- 「マーケット思考」を軸に市場価値を高める
- 「いそうでいない人材だけど、多くの企業がほしいと思う人」になる
- 一直線上のキャリアアップでは、いつか賞味期限を迎えてしまう
- 自己の希少性を高めるタグの掛け合わせ方法
- 【STEP①】どんなタグと掛け合わせるか
- [市場価値を高めるタグ1]既に持っているタグと離れたタグ
- [市場価値を高めるタグ2]新しい職種に付随するタグ
- [市場価値を高めるタグ3]ホットなタグ
- 【STEP②】どうやってそのタグを手に入れるか?
- [タグ入手法1]現業でタグが手に入る仕事を得る
- [タグ入手法2]そのタグが手に入る仕事に転職する
- スキルのタグを高める方法
- 英語のタグはまだまだ需要がある
- プログラミング思考が生産性を劇的に高める
- 自分が生み出す “バリュー” を意識する
- 仕事外の経験もタグ化できる
- 第3章まとめ
- 市場価値向上=「すでに持っているタグ」×「新しいタグ」
- 第4章 業界を見極める――「スキル思考」から「ポジション思考」へ
- 業界選びはポジション選び
- ポジションを明確にしないと、キャリアを積むごとに苦しみが増える
- ポジション思考なら、異業種への転職はまったく難しくない
- ポイントを一つに絞り込む
- 【業界選びフレームワーク①】:業界の固定
- [STEP1]業界を固定する
- [STEP2]市場価値が高まるタグが得られるポジションを選ぶ
- 【業界選びフレームワーク②】:ポジションの固定
- [STEP1]ポジションを固定する
- [STEP2]市場価値が高まるタグが得られる業界を選ぶ
- どのポジションが熱いのかを知る
- 定期的に求人情報を検索する
- キャリアコンサルタントを利用する
- 相談するキャリアコンサルタントの選び方
- キャリアコンサルタントに会う前に準備しておきたいこと
- どの業界が伸びるのかを知る
- 業界1位の会社の有価証券報告書のサマリーだけ読めばいい
- ほとんどの転職情報にはバイアスがかかっている
- 転職の際に本当に信頼できる情報源
- 第4章まとめ
- 業界選びはポジション選び
- 第5章 会社を見極める――仕事は「会社」でなく「シナジー」で選ぶ
- シナジーによる会社選び
- 仕事を会社で選ぶと、次の転職の可能性を極端に狭める
- シナジーが得られる会社とは何か
- カルチャーフィットを重視する
- 大企業がいい人、ベンチャーがいい人
- いいベンチャーを見極める4つの視点
- 経営者だけ目立っているベンチャーには気を付ける
- 「成長しているけれど、それほど目立っていない」ベンチャーが理想
- 外資系企業への転職を考える場合
- 地方の会社への転職という選択肢
- オーナー企業をどう判断するか
- キャリアコンサルタントには会社よりも業界のことを聞け
- 出戻り転職という選択肢もある
- 受ける会社が決まったら……
- プレゼンの仕方次第で、あなたのキャリアは何倍にも魅力的になる
- 面接では、自分の成果と絡めた質問をすると強いアピールになる
- 面接でイメージとリアルのギャップを確認する
- こういうオフィスの会社はやめておくべき
- 面接時のプレゼンでフォーカスすべき2つの軸
- 転職先が決まったら……
- 内定後に本当に転職するかためらいが生まれたら……
- 退職の準備、上司への報告、同僚への相談
- 新しい職場での人間関係づくり、働き方
- 第5章まとめ
- シナジーによる会社選び
- 第6章 広くゆるいつながりをつくる――「人脈づくり」から「ネットワークづくり」へ
- これまでの転職になかった新しい概念
- これからは誰もが4回は転職を経験する時代
- まずは同じ業界の人、近い業種の人からネットワークをつくる
- 同じポジションで異なる業界にいる人を「メンター」にする
- 転職のチャンスはネットワークから生まれる
- 社員・経営者とコンタクトを取る方法も
- ハッタリでは転職できなくなった時代
- ネットワークを使ってキャリアを横展開する
- ネットワークがあれば大胆なキャリアチェンジも可能
- ネットワークづくりがあなたの働き方を180度変える
- ネットワークは転職以外にもチャンスをもたらす
- ネットワークがあれば独立の道も選べる
- 副業は本業への自信にもつながる
- ネットワークが安心感を生み、やりたいことに踏み出せるようになる
- ジョブ型雇用が、個人と会社の関係をフラットにする
- 第6章まとめ
- これまでの転職になかった新しい概念
- 第7章 転職を考えることは人生を考えること
- 「仕事選びとは何かを妥協するもの」はもう過去の常識
- 自分の過去の経験や会社を基準にすると、転職に踏み出せない
- 自由に働くか?70歳までモヤモヤしながら働くか?
- なぜアメリカ企業には、我慢しながら働く人がいないのか
- 「仕事は厳しくてツラいもの」という日本人の思い込み
- 誰もが転職を切り札にできる時代
- 会社と個人とが対等の関係になりつつある
- これからは日本でジョブ型雇用が導入される
- 改めて問う、あなたは「我慢する働き方」を続けるか?
- 転職ありきでキャリアを考える時代
- 「いい会社」の基準が変わる
- 主体的にキャリアをつくる上で重要なこと
- 強い個性はいらない
- 特別なスキルもいらない
- 第7章まとめ
- 「仕事選びとは何かを妥協するもの」はもう過去の常識
- おわりに 転職をポジティブに考える
- 巻末付録「タグ分類表」
『転職2.0』要約詳細
目次を眺めて細かい内容まで想像できたかと思いますが、要約をすると単純。
書籍の帯にもある下の表が、本書の要約です。
自分自身を株式会社に見立て「自分株式会社の時価総額の最大化」を目的にして、「タグ付け」やジョブ型雇用に通ずる「ポジション思考」や「ネットワークづくり」を実践していくというのが転職2.0の考え方になります。
第1章:望み通りのキャリアを手にする「転職2.0」とは
「転職して、せっかくいい会社に入ったのに毎日が満たされない」
そんな悩みを持つ若者の言葉から始まる第1章では、転職2.0におけるキーコンセプトを広く浅く学び、【キーコンセプト①目的】を理解するための章になっています。
転職2.0のキーコンセプト
- 【キーコンセプト①目的】転職は自分の市場価値を高める「手段」と考える
- 【キーコンセプト②行動】「タグ付け」で自分の希少価値を高める
- 【キーコンセプト③考え方】目指すポジションから逆算してキャリアを考える
- 【キーコンセプト④価値基準】「シナジー」を基準に仕事を選ぶ
- 【キーコンセプト⑤人間関係】広くゆるいつながりをつくる
立場の弱い個人は、我慢をしながら1つの会社で働き続けることが当然でした。
もしくは、その場しのぎ的に会社を転々としていくキャリアしか描けなかったとも言えます。
しかし、少子化で日本の生産年齢層は減っており、テクノロジーの進歩も寄与して個人が情報発信・スキルや経験をアピールをすることで仕事が見つかる時代になっています。
会社の立場に目を転じると、転職口コミサイトなどで会社の評判が筒抜けになっていることもあるので、個人に選んでもらえる職場環境を用意しないと選んでもらえない立場になっています。
終身雇用を前提とした会社の立場が強い時代は過ぎ去ったのです。
そうすると必然的に「個人が会社を選ぶ・キャリアの決定権は個人にある」という時代になってくるわけです。
転職2.0はこのような時代変化を踏まえ、「個人が我慢をしないでキャリアを描く考え方」とその「実現方法」を体系化した本になっています。
本章を通して最も重要なことは、自分自身を株式会社として見立て、市場価値を最大化するための手段として “転職” がある」と学ぶ(=転職のOSをアップデートする)ことです。
市場価値を最大化するために「ある期間で成し遂げたいこと」を定めて逆算的にポジションを考えたり、必要なタグ付けを自分自身にしていく。
この方法論をしっかり学ぶことで、着実に我慢しない働き方に近づきますし、方法論であるため強みや実績のない人でも再現することができます。
やりたいことが見つからないという人も大丈夫です。
ワクワクするとか楽しいとか、少しでもポジティブな感情が湧き上がることが何かを現在の仕事から探していき、転職2.0の思考法でキャリアを磨いていけばいいのです!
転職2.0の特徴
- 【特長①】やりがい、年収、人間関係、ワークライフバランス……すべて同時に手に入る
- 【特長②】実績・強み・やりたいことがない人でもできる
後続の章では、転職2.0のキーコンセプトが深掘りされているので確認していきましょう!
第2章:自己を知る ――「情報収集」から「タグ付け発信」へ①
まずは「タグ付け」に関して。
第1章でも触れられていますが、自分という会社の市場価値を高めるために「タグ付け」と「タグの掛け合わせ」をすることが希少性が可視化され市場価値が高まっていきます。
ここでタグ付けのヒントが必要になりますよね?
この本にはタグ付けのフレームワークとタグ付けの例が書いてあるんです!
タグ付けフレームワーク
- 【タグ付けフレームワーク①】:分解
- [分解1]レジュメを更新せよ
- [分解2]自分の職種をコンピテンシーに分解する
- 【タグ付けフレームワーク②】:解放
- [解放1]他己紹介からヒントを得る
- [解放2]転職を考えていなくても、一度市場に出てみる
- [解放3]キャリアコンサルタントをIRと見立て、フィードバックをもらう
- [解放4]自分と似た経歴の人からロールモデルを探す
簡単に要約すると「職務経歴書を書くことでこれまでのキャリアを棚卸して、他人の意見も取り入れて自己分析をしましょう」ということですね。
何事も自分のことを理解することから始めるのは大事です。
自分のことを内省しつつ、知人やキャリアコンサルタントの意見を踏まえて自分にタグ付けできる要素は何かを洗い出しましょう。
タグ付けをする際のカテゴリは下記が推奨されており、巻末の付録には具体的な“タグ”の例も掲載されています!
「タグ付け」カテゴリ
- ポジション(役割)
- スキル
- 業種
- 経験
- コンピテンシー(行動特性)
例えば、ポジションに紐づくタグの例としては、「プロジェクトマネジメント・ITコンサルタント・ビジネスアナリスト」等が掲載されています。
スキルのタグは「UI/UXデザイン・英語・プログラミング」等がタグ付けの例になっています。
あなたの希少性や市場価値を最大化するキャリアを考えるうえで、巻末付録「タグ分類表」は大変役に立つはずなので必見です!
第3章:自己を高める ――「情報収集」から「タグ付け発信」へ②
タグ付けが出来たら、次は「タグを掛け合わせて発信」をしましょう!
タグを洗い出しても希少性が高まる組み合わせをしないと、あなたの市場価値は高まっていきません。
本書で紹介されている希少性を高めるタグの掛け合わせ方法もまとめてみました。
自己の希少性を高めるタグの掛け合わせ方法
- 【STEP①】どんなタグと掛け合わせるか
- [市場価値を高めるタグ1]既に持っているタグと離れたタグ
- [市場価値を高めるタグ2]新しい職種に付随するタグ
- [市場価値を高めるタグ3]ホットなタグ
- 【STEP②】どうやってそのタグを手に入れるか?
- [タグ入手法1]現業でタグが手に入る仕事を得る
- [タグ入手法2]そのタグが手に入る仕事に転職する
例えば、「営業」というポジションのタグに「IT」のスキルを掛け合わせたら、DX(デジタルトランスフォーメーション)に強い営業人材として認知される可能性が高まります。
時代の流れを捉えたタグの掛け合わせを考えたり、現業と距離のあるタグを掛け合わせることで市場価値を高めることができます。
では、どのようにして新しいタグを手に入れるかですが「現業での業務を変える or 転職(副業)をする」しかないでしょう。
更に言うと、人材市場に対して発信をしないと誰にも気付いてもらえないので、希少性があるかどうかも判断できませんよね。
本書でも書かれていますが、自分の希少性を確かめたり、今後手に入れるべきタグは何かを探すために、キャリアコンサルタントや転職エージェントに相談をすることをオススメします。
「現在の自分は、社外で通用するのか」
「今後、人材としての市場価値を高めていくにはどのような経験を積めばいいのか」
「これから需要が増えそうなポジジョンはいったい何なのか」
このような話を常にしているのが、キャリアコンサルタントや転職エージェントという職業の方々です。
あなた自身が気付いていない可能性や厳しい現実も教えてくれるかもしれません。
筆者「きつね」もアクシスコンサルティングという転職エージェントに数年前からお世話になっていますが、転職市場の動向を知ることができますし、自身のキャリア棚卸にもなるので大変助かっています。
転職相談時の体験談はこちらですので、ご参考までにお読みいただけると嬉しいです!
第4章:業界を見極める ――「スキル思考」から「ポジション思考へ」
転職エージェントやキャリアコンサルタントのアドバイスも得て、あなたに必要なタグや掛け合わせが見えてきたとしましょう。
結果的に転職をするとなった場合、「ポジション思考」を念頭にした転職活動・業界選びをしないと、市場価値を最大化するという転職2.0の目的から逸れてしまうので注意が必要です。
仮に自動車業界の「営業」というポジションで働いていた人間が、新たに「IT」というタグが欲しいとなったら、当然ですがIT業界に転職する必要がありますよね?
でも、転職エージェントに転職相談をすると「同業他社のT社で営業職を探しています!給料も少しは上がるはずですし、ネームバリューもありますよ!」なんて求人情報が耳に入ってくるかもしれません。
最後は自分の判断ではありますが、同業他社で同じようなポジションの転職をすることが本当にプラスとなるかは冷静に見極める必要があります。
転職エージェントは転職を成功させることでフィーをもらう仕事です。
同業他社の同ポジションの方が転職を成功させられる確率は高いので、そのような求人情報をオススメしているのかもしれません。
このような話が来てもブレないように本章で説明されている「ポジション思考」が重要になるのです。
市場価値を高めるタグ付け・掛け合わせを踏まえ、どのようなポジションで働くのか。
この点さえ固まってしまえば短期的に美味しい話に惑わされることもなく、異業種への転職だって可能になるのです。
一方で、転職をする際に必ず押さえておきたいポイントもあります。
それは「業界かポジションのどちらかを固定する」ということです。
業界選びフレームワーク
- 【業界選びフレームワーク①】:業界の固定
- [STEP1]業界を固定する
- [STEP2]市場価値が高まるタグが得られるポジションを選ぶ
- 【業界選びフレームワーク②】:ポジションの固定
- [STEP1]ポジションを固定する
- [STEP2]市場価値が高まるタグが得られる業界を選ぶ
業界を変えて、ポジションも変えるような転職は全くの未経験。
さすがにリスクが高すぎます。
業界は固定するけどポジションは変えてみる。
もしくは、ポジションは固定するけど業界は変えてみる。
このような転職を繰り返して、自分の描く理想のキャリアを目指していきたいと感じました。
第5章:会社を見極める ―― 仕事は「会社」ではなく「シナジー」で選ぶ
業界・ポジションについて第1~4章の内容を踏まえて決定したら、いよいよ会社を見極める番です。
会社を見極めるうえで大事な観点は「シナジーがあるか否か」になります。
シナジー(synergy)とは相乗効果のことです。
複数のものが相互に作用し合うことで、それぞれの価値や機能を高めたりWin-Winの結果をもたらすこと。
転職におけるシナジーが何を表すかというと、転職者である「あなた」と雇用主である「会社」の双方がWin-Winになることです。
絶対に避けねばならない転職は「ネームバリュー惹かれるだけの転職」でしょう。
やりたいこと・得たい経験ではなく、会社の知名度や待遇面を重視した転職は会社も個人も不幸になる可能性が高いはず。
転職先の会社を選ぶ際は、カルチャーフィットを重視しましょう。
サイトやSNSで企業文化を発信する会社も増えていますが、転職サイトに書かれている情報も参考になるので要チェックです!
どこの会社で働くかを選ぶときに「大企業かベンチャーか」という悩みを抱く方にヒントとなることも書かれています。
- 大企業向き:決められた役割の中できっちりと仕事をするのが好きな人
- ベンチャー向き:役割を越えたところで新しい仕事にチャレンジしたい人
仮にあなたがベンチャー向けだとしたら、本章に書かれている良いベンチャーを見極めるポイントも必読です。
いいベンチャーを見極める4つの視点
- 伸びている市場にトライしている
- イケているベンチャーキャピタルが出資している
- その企業のサービスや商品を実際に使ってみる
- 経営者およびビジョン、ミッションに共感できるかリスト
上記4つのポイントに加え、外資系企業への転職を考えている方向けのポイントや地方企業への転職を考えている方に向けたポイントも紹介されています。
詳細が気になる方はぜひ『転職2.0 日本人のキャリアの新・ルール』を手にしてください。
第6章:広くゆるいつながりをつくる ――「人脈づくり」から「ネットワークづくり」へ
第6章のトピックは、誰もが転職を4回はするような「人生100年時代」において、転職のチャンスや業界のポジション情報を得るための「ネットワークづくり」について。
ゆるい繋がりを広げていくというのが「ネットワークづくり」であり、狭く深い関係性を保つ「人脈づくり」と異なる点です。
ゆるく広がりを保つことで業界内の情報が入りやすくなったり、転職の声が掛かったりする機会も増えることでしょう。
まずは同じ業界にいる他社の方、関連する業界の方と繋がることを優先することが推奨されています。
他社に比べて自社の取り組みが優れているのか、逆に劣っているのかという判断が客観的にできるようになるため、近しい方とのネットワークづくりを優先させましょう。
そのうえで、異業界の方とネットワークづくりを行います。
このときは職種・ポジションという共通項を活かしたネットワークづくりを効果的です。
例えば「営業」という職種・ポジションでも、BtoCなのかBtoCなのかで全く営業スタイルは変わってくるでしょう。
有形財を扱っているのか、無形財を扱うのかという違いによるネットワークづくりでも、普段は触れることのない刺激的な情報や経験談を聞くことができると思います!
広くゆるいネットワークづくりを重ねていけば、転職だけでなく副業・複業や独立の機会も得られるかもしれません。
仮に転職で失敗してもネットワークのつながりから、新しい仕事の話が舞い込む可能性も充分にあるのです。
あなたの未来を切り拓いていくためにも、ゆるく広いネットワークづくりを心がけていきましょう!
第7章:転職を考えることは人生を考えること
最後の章で語られているのは「日本人が持つ悪い思い込みを捨てる」ことについて、です。
そして、思い込みを捨てる人が増えていくことで「いい会社の基準が変わる」ことが説かれています。
仕事は厳しく辛く、我慢して取り組むことだと思っていませんか?
仕事の成果は、時間に比例にすると思っていませんか?
これらは完全に思い込みです。
少子高齢化で労働力が減っていく日本においてはジョブ型雇用が浸透していきます。
人生100年時代にジョブ型雇用が相まって、ライフステージに応じて働き方が変わることでしょう。
そのうえで転職2.0の考え方が浸透していけば「会社と対等の関係であろうとする個人」が増えていく流れは止まりません。
「会社にしがみつこうとする個人」と「会社と対等の関係であろうとする個人」が混在する過渡期が現在です。
過渡期を経ると、終身雇用制度をもとに社員を一生面倒見るような会社が “いい会社” ではなくなっていることでしょう。
複業・副業を許可したり、リモートワークを積極的に取り込むことで、社員1人ひとりの人生を豊かにする会社が本当に “いい会社” になっていると思います。
あなたも『転職2.0』の考えで新しい人生を
個人も会社も二極化する時代に、「自分でキャリアをつくる」ことを考える個人が増えていきます。
そのような世の中を見据えて、現在のあなたがどのような選択をするのかを考えるための1冊。
それが『転職2.0 日本人のキャリアの新・ルール』です。
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- ※1 2022年2次試験合格者数:167名
- 【合格者続々輩出中!】
- 2023年1次試験合格者数:510名
※1:同種の資格講座を提供している業者について、KIYOラーニング株式会社が2023年11月6日時点でHP上に記載されている合格者実績を調査した範囲での比較となります。
コンサルティング業界転職体験談まとめ
筆者「きつね」がコンサル転職を2回した体験談をまとめています!
30代で資産3,000万円を築いて、サイドFIREを実現したい。
そのためにコンサルティング業界で働いて年収を上げるため頑張っています。
転職をすることで年収を上げる、もしくは労働環境を改善させながら年収を維持することも可能です。
コンサル転職の成功は人それぞれですが、あなたのコンサル転職を成功させるため、ぜひ筆者「きつね」の体験談を参考にしてもらえたら嬉しいです!
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コンサル転職を成功させるため転職エージェントを複数利用
筆者「きつね」が内定までサポートしてもらった転職エージェントはアクシスコンサルティングでした。
>>コンサル転職特化の転職エージェント『アクシスコンサルティング』は評判通りの面接対策力!
もちろんオススメですが、コンサルティング業界・ポストコンサル転職を目指すなら、転職エージェントは複数登録しておいた方が良いでしょう。
1つの転職エージェントから得られる求人情報は偏ってしまいますし、キャリア相談におけるセカンドオピニオンを得られることが複数の転職エージェントを活用するメリットです。
以下が筆者「きつね」も利用した転職エージェントです!
最近はコーチングにお金を払って転職をサポートするエージェントもいますよね。
ご紹介しているサービスはあくまで転職エージェントなので、無料で利用可能です!
転職活動の初期は複数の転職エージェントから求人情報をもらいつつ、担当さんとの相性も見極めましょう!
アクシスコンサルティング
アクシスコンサルティングは、コンサルティング業界の転職を目指すなら登録必須です。
コンサルティングファームの採用担当者と密に連携をしており、あなたの希望にあった非公開求人を紹介してくれます。
長年コンサル業界の転職を支援しているので、ケース面接対策もバッチリです。
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コトラ
ハイクラス転職に強く、特に金融業界の転職に強いのが「コトラ」です。
コンサル業界の転職も支援をしてくれます。
CFOや金融業界を専門としたコンサルを目指すなら登録必須だと思います。
コンサルタントとして金融業界の支援経験がある方も登録をしておくと良いでしょう。
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マスメディアン
もし、あなたがコンサルティング業界にこだわらず、広告業界やマーケティング職の転職を考えているなら「マスメディアン」の登録がオススメです。
「宣伝会議」という広告やマーケティングに関する出版社が運営する転職エージェントで、出版社としてのコネクションを活かした転職情報が魅力的です。
多くの事業会社におけるマーケティング職や広告・クリエイティブ職の求人情報が掲載されています。
大手転職エージェント・転職サイトでは見つけにくい専門的な職種の情報が掲載されていますし、マスメディアンの担当者も職種特化で知識も豊富。
マーケティング職にキャリアチェンジしたい場合、マーケティング職としてキャリアアップを目指したい場合も力になってくれるはずです。
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DODA
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