コンサルティング業界での転職、いわゆる「ファームtoファーム転職」を進めています。
本記事はコンサル転職体験談として、アクセンチュアのソング本部で面接を受けた体験談です。
アクセンチュアソングの「カスタマーフロントコンサルタント」というポジションで転職面接を受けました。
一次面接の体験談をご紹介します。
合計で4つのコンサルティングファームにエントリーをしているので、面接日程の調整だけでも一苦労でした。
日々のコンサル業務で忙しいので、アクシスコンサルティングさんに日程調整や面接日程の管理をしてもらったのはとても助かりました。
ご存知かと思いますが、アクセンチュアは、世界最大級の総合系コンサルティングファームです。
「ストラテジー & コンサルティング」「ソング」「テクノロジー」「オペレーションズ」「インダストリーX」の5つの領域で、コンサルティングサービスを提供しています。
今回、筆者「きつね」が転職を考えているのは「アクセンチュアソング」という本部です。
顧客体験を起点として新たなビジネスやサービスを描き、形にしていくことを目指す組織になります。
アクセンチュアソングのなかにあるチームでコンサルティングから広告企画やシステム開発も実行できる体制を整えているようです。
ちなみに「ストラテジー&コンサルティング」は戦略立案や業務変革などの従来からイメージされるコンサルティングサービスを行っており、「テクノロジー」はいわゆるITコンサルティングや開発を担っています。
「オペレーションズ」はビジネスプロセスアウトソーシングを中心とした業務改善案件が多いです。
「インダストリーX」は製造業や流通に関する課題を、IoTなど駆使して変革していくコンサルティングサービスを提供しているようです。
5つの本部で似通っている部分はあるでしょうが、それぞれの組織が目指す方向性や人材のキャラクターは違ってきそうですね。
アクセンチュアソングの面接官:アソシエイトディレクター
面接を担当してくださったのはアソシエイトディレクターの方でした。
マネジングディレクターとシニア・マネージャーの間にある職位らしく、オンライン面接で画面越しだったのですが印象として40歳前後ですかね?
アクセンチュアソングの面接だったので、「デザイナーや広告代理店っぽい方が面接官かなー」と思っていましたが、新卒からアクセンチュアにいらっしゃる生粋のコンサルタントでした・・・。
ビジネスデザインや顧客体験変革に力を入れるアクセンチュアの本部ではありますが、いわゆるコンサルタントもかなりの数が所属しているようです。
筆者「きつね」はコンサルティング業界に勤めてきたので、面接官もコンサル畑の方だったのでしょうね。
アクセンチュアソングでのケース面接|フィットネスジムの売上向上施策を考えよ
簡単な自己紹介も早々に済ませ、さっそくケース面接に入りました。
ケース面接のお題は「フィットネスジムの売上向上施策を考えよ」というもの。
時間は20分で考えて、10分でプレゼンと質疑応答。
正直、ケース面接は苦手・・・。
しかも、日ごろの仕事が忙しくてケース面接の対策はゼロだったのです。
ちょっと甘い考えで「コンサルタント経験も長いしケース面接とかないんじゃない?」なんて思っていたのですが、ダメでしたね。笑
ですが、アクシスコンサルティングの担当者さんから、ケース面接については事前に情報を得ていました。
なんと事前に聞いていたケース面接のお題と同じ問題が出されたのです!!
おかげ落ち着いて考えることはできました。
アクセンチュアソングの面接官の方は「どれにしようかな」とおっしゃっていたので、いくつかストックがあるケース問題から面接の度に選んでいるのでしょうね。
さて、ここからケース面接の体験談です。
まずはフィットネスジムの運用形態を整理すると、いわゆる「大衆的なフィットネスジム」と「パーソナルジム」、それから「24時間ジム」の3つくらいでしょうか?
それぞれの顧客セグメントをざっくりと考えて、最も考えやすそうな「24時間ジム」に絞って売上向上策を考えることにしました。
ジム自体の単価を上げることは難しいでしょうから、利用者数を増やすかオプションプランを増やすかが選択肢です。
24時間ジムなので、運営に人件費はかけられない&スペースも限られている、という制約を考えると、オプションプランも難しいかな・・・。
ということで、利用者数(新規契約者数)を増やす方向で考えることにしました。
ここからが問題です。
普通に「広告出します」といっても面白味もないですからね。
24時間ジムを使う顧客像(ペルソナ)をざっくりと考えて、課題が何かを考えて打ち手を考えます。
「お金をなるべくかけたくないし、家事に仕事に忙しいから、本格的にトレーニングをするつもりもないけど、健康的な身体を目指したい」層だと想定できます。
本格的なトレーニングをしたい人や短期間でボディメイクをしたい人は別の施設にいきますからね。
なので、年収も平均的の都内会社勤めの400~500万円30歳男性。
「結婚も意識してお金を貯めたいけど、年齢のせいか太ってきた」みたいな人と仮定しました。
と、ここまで考えただけで時間も残りわずか。
ペルソナ深掘りや課題感を考える時間もない・・・。
直感的にポイント活動(ポイ活)とフィットネスジムを掛け合わせて、「運動しながら見るメディア(ランニングマシンのモニターや専用アプリ)に運動を一定すると広告が流れるようにしてポイントが貯まる施策」としました。
貯まったポイントで会費に充当しても、ドリンク購入をしても良いサービスです。
ポイントが貯まることで継続的に運動するモチベーションにも繋がり、ジムを利用するキッカケとして新たな切り口でプロモーションをするとかなんとか伝えて乗り切りました・・・。
面接官からのフィードバックは顧客体験を描くうえで、もう少し具体的な課題感や生活者意識を検討の起点にするとよかった旨をいただきました。
ケース面接は練習をするだけ解法の引き出しが増えるので、書籍やコンサル転職に特化した転職エージェントに協力をしてもらった面接対策は必須です。
質問内容と回答
一般的な質問ばかりではあるのですが、筆者「きつね」は[大手総合系フォーム→ベンチャーコンサル]という転職を一度しているので、その点を深く聞かれました。
現在マネージャーという職位でもあるので、マネジメント経験についても深掘りされましたね。
アクセンチュアソング|一次面接質問
- これまでのプロジェクトの経験と役割は?
- アクセンチュアに入って実現したいことは何か
- 中長期的にどのようなキャリアを描きたいか
- マネジメント経験の有無と意識していること
非定型業務を行ってきた経験やBtoBに関する業務経験を積極的に伝えました。
また広告代理店やシステム開発会社とコラボレーションした経験も具体的に伝えました。
アクセンチュアに限らず、総合系コンサルティングファームはITが絡まないプロジェクトはほぼないですからね
現職でIT企画・導入に関する業務をしていれば、積極的なアピールをオススメします。
もしもIT関連の業務経験がなければ、今後はキャッチアップをしていく意向があることや自己研鑽の証明として基本情報技術者試験などに合格をしておくとよいでしょう。
実現したいことや長期的なキャリアについては、「何をしたいか・どうありたいか」と同時に「なぜ、現在の環境では実現できないのか」を語りました。
「時間は有限。転職をした方が実現可能性が高いと判断した。」というトーンでも論理的であれば問題ないでしょう。
逆質問
逆質問は以下の通りです。
- アクセンチュアソングとしてコンサルタント職に求められることは?
- クリエイティブ人材とコラボレーションをしていくうえでの難点は?
基本的には同じような回答で「カスタマーフロントコンサルタント」という職種は、俯瞰的・横断的にプロジェクトをリードしていく姿勢が求められるそうです。
自分の領域に閉じず、クライアントやプロジェクトの成功に向かって主体的に、能動的に動く役割が必要とのこと。
もちろん自分だけでは対応しきれない課題も出てくるでしょうから、チームメンバーや組織内外のスペシャリストと協力をするチームワークも大事。
コンサルタントの仕事は非定型のプロジェクト形式なので、具体的なスキルや知識を伝えることよりもプロフェッショナルとしての姿勢やマインドセットの必要性をフィードバックされることが多いですね。
アクセンチュアソング|面接後の印象
「デザインファームや広告代理店出身者も多く、コンサルタント職を増やしていきたい」ということ仰っていたのは印象的でした。
他のコンサルティングファームと差別化をするために、クリエイティブ人材を積極的に採用している印象がありました。
ですが、コンサルティングファームである以上はコンサルティング提案やプロジェクト推進ができる人材とのバランスを意識されているのかもしれませんね。
アクセンチュアソング|面接対策ポイント
抽象的な表現ですが「アクセンチュアソング」である以前に「アクセンチュア」だな、と感じました。
アクセンチュアソングということでベンチャー感というかラフなイメージがあったのですが、外資系総合コンサルティングファームのDNAが根底にはありますね。
以下はアクセンチュアの採用ページにあったのですが、DNAを理解して咀嚼することが面接でも大事ですね。
未来のアクセンチュアに必要なDNA
https://www.accenture.com/jp-ja/careers/local/students-graduates-dna
- 背伸びをしてでも目標へ手を伸ばさずにはいられない
- チャレンジに、手加減をしない
- 自分も会社も世の中までも、変えたいと望む
- 常に次のステージを見据え、自らの開拓に貪欲である
- タフな状況も、先頭に立ち楽しめる情熱がある
- あるべき姿を追求するためには、立場や関係性を超えた主張を厭わない
- 信念に基づき、主張し、実際にやりとげる
- チームワークの可能性を信じる
- 多様な文化、相違する意見の中にこそ宝石があると知っている
- 常に誠実さを失わず、言行一致の気概がある
アクセンチュアソング|面接結果:合格
アクセンチュアソングでの面接結果は「合格」でした。
面接の終わりに、その場で「次に進める」という旨を仰っていただけたので、評価もよかったようです。
まだ面接は続きますが、ケース面接は最初で最後のようなので、一安心!!
引き続き、がんばります!!
>>アクシスコンサルティングに面接対策をしてもらった記事はこちら
転職するならSPI対策は必須
転職の際、数多くの企業で導入されている適性試験にSPI試験があります。
人手不足で売り手市場と言われていますが、ライバルも同じ状況です。
企業は多くの求職者からできるだけ優秀な人材を採用するため、SPIを中心にした適性試験でふるいにかけます。
新卒の就職活動時に勉強した方は多いと思いますが、第二新卒であろうと経験者の転職であろうと、SPIを実施する企業はあります。
憧れの企業を見つけたのにSPIで落とされては悲しいですよね。
転職エージェントもさすがにSPI試験の対策まではフォローできません。
特に非言語分野は苦手意識を持つ人も多く、対策が必要になってきます。
筆者「きつね」も非言語は苦手です。
同じようにSPIに苦手意識を持っている方にオススメしたいのが【SMART/SPI-G】です。
書籍や動画では得ることのできない、本番試験そっくりな模擬試験を繰り返し学習することが可能なサービスとなっています。
出題傾向や解き方のコツなど、解答テクニックを掲載した解説もあるので高得点を狙う方は利用必須です。
お試し版模擬テストもあるので、まずは力試しにやってみるのも良いですね。
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コンサルティング業界転職体験談まとめ
筆者「きつね」がコンサル転職を2回した体験談をまとめています!
30代で資産3,000万円を築いて、サイドFIREを実現したい。
そのためにコンサルティング業界で働いて年収を上げるため頑張っています。
転職をすることで年収を上げる、もしくは労働環境を改善させながら年収を維持することも可能です。
コンサル転職の成功は人それぞれですが、あなたのコンサル転職を成功させるため、ぜひ筆者「きつね」の体験談を参考にしてもらえたら嬉しいです!
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コンサル転職を成功させるため転職エージェントを複数利用
筆者「きつね」が内定までサポートしてもらった転職エージェントはアクシスコンサルティングでした。
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もちろんオススメですが、コンサルティング業界・ポストコンサル転職を目指すなら、転職エージェントは複数登録しておいた方が良いでしょう。
1つの転職エージェントから得られる求人情報は偏ってしまいますし、キャリア相談におけるセカンドオピニオンを得られることが複数の転職エージェントを活用するメリットです。
以下が筆者「きつね」も利用した転職エージェントです!
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