この記事を読めば「 傾聴力 」を高めるトレーニング方法がわかります!
相手の話をしっかりと聴いて、心まで寄り添わせ、共感する能力。
それが「傾聴力」です。
これって人と接する上でとても重要ですよね。
あなたの話に耳を傾けず、気持ちに共感してくれない人とお話したいとは思いませんよね?
立場を変えて考えてみましょう。
普段の会話の中で、あなたの話し相手が「自分の話を聴いてくれる!」と感じてくれているような聴き方を、あなた自身はできていますか?
こんな経験があるかもしれません。
あなたが話しているのに適当な相槌を打つだけの相手。
「私のこと分かってくれている!!」なんて思うはずがありませんね。
傾聴力を高めると、相手が心を開いてくれてコミュニケーションが取りやすい雰囲気や関係性が出来上がっていきますよ。
ビジネスでもプライベートでも役に立つ「傾聴力を高めるトレーニング方法」をまとめてご紹介します。
傾聴力を高めるメリット
コミュニケーションを盛り上げるため、あなたが無理に話をしていることってありませんか?
「自分の話をしても全く盛り上がらないんだよな。」
過去の経験があなたを縛り付けているのかもしれません。
そんな時は、無理をせずに「聴く」ことから始めてみましょう。
相手の話に耳を傾け、共感する。
これはカウンセリングでも重要なスキルです。
コミュニケーションというのは「話す」と「聴く」の2つの要素で成り立っています。
「聴く」スキルというものは練習すれば、誰でも身に付けることが出来ます。
傾聴力を高めると「あなたって話しやすいよね。」「楽しくてついつい話し過ぎちゃったよ。」と相手が言ってくれるようになります。
傾聴力を高めるメリット
- 簡単に聞けない情報を話してもらえる
- 相手との関係性が深くなり味方にしやすくなる
- しっかりと話を聴くことで、自分も話しやすい雰囲気が作れる
実際に傾聴を意識するようになってからは「俺ばっかり話し過ぎてごめん。笑」相手に謝られるようになりました。
このような経験をすると、自分に話しかけてくれる相手を喜ばせようと、積極的に相手の話を「聴く」ようになります。
話を終えた相手は満足して、今度はあなたのことを知りたがるでしょう。
人間は自分の欲求が満たされて始めて他者に興味を持つ生き物です。
会話は1人で行うものですか?
2人以上で行うものですよね?
会話が全く盛り上がらなかった。
上手く意図が通じなかった。
その責任をあなたが全て背負う必要はありません。
会話とは相互コミュニケーションです。
参加者全員で作り上げるものです。
だから、あなただけが責任を背負う必要はありません。
ですが、あなたにも責任の一端はあります。
もしかしたら、相手が話しやすい空気を作れなかったのかもしれません。
「この人はわかってくれないな」と心を閉ざされたのかもしれません。
こんな経験があって、あなたも人と話すのが怖いとしたら。
ぜひ「傾聴力」高めてください。
これだけで、あなたと話す人の笑顔が生まれます。
傾聴力 を高めるトレーニング方法とは
それでは傾聴力を高めるトレーニング方法の詳細です。
具体的な方法として、すぐに実践出来るものをご紹介します。
傾聴力を高めるトレーニング方法まとめ
- うなずく
- 真似する
- 質問する
それでは1つずつ見ていきましょう。
傾聴力 を高めるトレーニング:うなずく
うなずくバリエーションを増やしてください。
・普段はタイミングを合わせ
「うん」
・大切な話に触れたら小刻みに
「うんうん」
・納得するように
「なるほど。」
・感心しているように
「へぇ~」
自分のリアクションを意識している人はそれほど多くはありません。
ちなみに、心理学では自分で自分を客観的にチェックする能力をメタ認知能力と言います。
この能力が高い人は、仕事や日常でのコミュニケーションが上手いと言われています。
共感する練習を通して、このメタ認知能力を高めていきましょう。
今日もあなたは人と話す機会があります。
まずは自分のリアクションをチェックしてください。
その次に、話の流れに合わせてうなずいてください。
ポイントは「おおげさ」に。
「えっ」て思うくらいおおげさに。
会話も練習です。
このうなずきスキルを身に付ければ、
上司やクライアントの会話だけではなく、友人や異性との会話も盛り上がるようになっていきます。
と言うか、相手が勝手に話してくれます。
で、勝手に満足してくれます。笑
共感能力はうなずき上手を目指すと磨かれていきます。
「ここではこのうなずきだな。」
そうやって練習をしていくと本当に相手の持ちを理解できようになります。
共感しようと思うことが相手の心に寄り添う力に繋がるということです。
傾聴力 を高めるトレーニング:真似する
これまでお伝えした「うなずく」ことは、どちらかと言うと非言語的なコミュニケーションです。
コミュニケーションには2種類あります。
- 言語的コミュニケーション:言葉でのコミュニケーション
- 非言語的コミュニケーション:動作や視線などを介したコミュニケーション
非言語的コミュニケーションと言語的コミュニケーションの両方に共通する「傾聴力を高めるトレーニング」があります。
それは「真似する」ということです。
非言語的コミュニケーションで「真似する」というこを「ミラーリング」と言います。
言語的なコミュニケーションで「真似する」ということを「オウム返し(バックトラッキング)」と言います。
傾聴力を高める「真似する」
- 言語的コミュニケーションでの真似:ミラーリング
- 相手が飲み物を飲んだら自分も飲むなど、相手の動作を自然と真似する
- 非言語的コミュニケーションでの真似:オウム返し(バックトラッキング)
- 相手の言葉をそのまま繰り返してリアクションをしたり、簡単にまとめて繰り返す
ここでは「オウム返し(バックトラッキング)」について理解を深めていただきたいと思います。
傾聴力を向上させて、ビジネスパーソンとしての関係構築力を高めていきましょう。
大丈夫です。
方法はたった1つだけ。
今日から意識的に使う言葉の種類を増やしてください。
それは「共感語」です。
遅刻して先輩に怒られちゃったよ。
早く起きないのが悪いんだろ。
正論でバッサリという感じです。
でも後輩ちゃんだって、それくらいのことはわかってます!
本当は共感してほしかったはずなんですよね・・・。
次が、共感語を用いた傾聴の例です。
遅刻して先輩に怒られちゃったよ。
そっか。怒られちゃったのか・・・。
両者の違いが分かりますか?
最初の会話は相手を責めている感じ。
もちろん、遅刻は良くないという日本の文化では当然の指摘ではありますが・・・。
後者の会話では、相手が怒られていることを話の中心に導いています。
ポイントは「アドバイスではなく、繰り返し」です。
相手の為にアドバイスをすることも大事なことです。
ですが、その前に相手の感情が表れた感情語を繰り返してください。
「感情語の繰り返し」
これが、最も簡単な共感語となります。
意識して使い続けると共感とアドバイスのバランスが取れるようになってきますよ。
感情語の繰り返しをマスターしたら、更に傾聴力を高めるために取り入れてほしいことがあります。
それが「能動的な共感」です。
もっと相手の立場に立ち、能動的な共感をすることで傾聴力が更に高まっていきます。
「相手の気持ちが分かる」ということは「相手が言って欲しいことも分かる」ということに繋がります。
あなたの会話が、どのように変化するのか想像が出来ますか?
そうです。
相手が言ってもらいたい言葉を、あなたから投げかけることで、相手との距離がグッと近付くようになります。
これが能動的な共感の効果です。
例を見てみましょう。
まずは「受動的な共感」の例です。
プレゼンでミスしちゃったんだ。
そうか。失敗しちゃったのか・・・。
次の「能動的な共感」の例です。
プレゼンでミスしちゃったんだ。
大変だったな。本番だと緊張するもんな。
違いが分かりますか?
前者は、ただ事実を繰り返しています。
後者を見てください。
こちらは、「緊張」という当時の相手の心理状況を推測して言葉を掛けています。
この後の会話で、後輩ちゃんはこう言うでしょう。
「そうなんだよ。やっぱ練習とは違うな。」
相手の気持ちに共感出来ている証拠である言葉が出てきました。
「そうなんだよね。」
この言葉を相手から引き出せたら、ちゃんと共感出来ている証拠です。
今回はネガティブな例でお伝えしましたが、もちろんポジティブな場面も同様です。
出来れば、ポジティブな共感体験を増やしていってくださいね!!
「1日1そうなんだよ」
今日の会話から目標にしてみてください。
傾聴力 を高めるためトレーニング:質問する
最後のトレーニングは「質問する」です。
傾聴力というワードから、耳を傾けることや話の受け止め方に意識が向いてしまいがち。
ですが、コミュニケーションは双方向でのやり取りです。
あなたが質問をすることで相手は「あなたが興味を持ってくれている!」と感じてくれるかもしれません。
それは相手の安心感にも繋がります。
実際に質問をするときは大きく2つの質問方法を意識しましょう。
傾聴力を高める「質問」の種類
- クローズド・クエスチョン
- Yes/Noで答えられる質問
- オープン・クエスチョン
- 5W1Hで質問するような自由な回答ができる質問
傾聴力を高めるうえでは、特にオープン・クエスチョンが重要になってきます。
どこで?誰と?何を?なんで?いつ?どうやって?
そんな質問を上手く織り交ぜることで、相手は話を広げやすくなりますし、あなたはより具体的に相手の話を理解できるようになります。
いっぽうでクローズド・クエスチョンは「Yes or No」という質問なので、会話がそれ以上広がりにくく、相手からしたら尋問を受けているような印象を抱く可能性もあります。
傾聴力を高めるために織り交ぜる質問は「オープン・クエスチョン」を意識していくださいね。
『メラビアンの法則』の学びとは?
ところで、あなたは「メラビアンの法則」という心理学の法則をご存じでしょうか。
コミュニケーションにおいて、他人への影響を及ぼす情報の割合を示したものです。
この法則によると以下の割合で相手に影響を及ぼすと言われています。
- 言語情報:7%
- 聴覚情報:38%
- 視覚情報:55%
よく言われるのは、この法則を引用して話の中身よりも見た目が大事という解釈です。
実は世間で言われているこの解釈。
メラビアンが実験した内容を俗世的に解釈したものなのです。
確かに、見た目や口調が与える影響は大きいです。
ですが、この法則を簡単に示すと以下になります。
表情(視覚情報)と発言内容が矛盾していたときに、
相手が抱く印象がどの情報からの影響を受けるかを定量化すると、視覚情報からの影響が大きかった。
つまりは、表情と言葉の内容が矛盾しているという現実ではあまり起こりえない状況を前提としているのです。
言葉では反省していても、表情や態度が不貞腐れていたら「あっ、反省してないな。」と思いますよね。
これが「メラビアンの法則」の真実なのです。
むしろ大事なのは、見た目や表情・態度だけではないということです。
しっかりと話の内容や声のトーンにも意識を向けて、自分の与えたい印象を矛盾しないよう伝えることが重要ということに気付いてもらえると嬉しいです。
あなたの印象を矛盾しないようにしっかりと伝えて、相手に安心して話をしてもらえるように「傾聴力を高めるトレーニング」を日々、実施していってくださいね!
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