『ITパスポート』という国家資格取得を文系出身のITコンサルにオススメしています。
大学では文系というか心理学というITと対極に位置するような学問を学びながらも、ITコンサルタントとしてマネージャーになった筆者「きつね」です。
ITリテラシーどころか、ITアレルギーでした。
にも関わらずマネージャーとして活躍できるようになったのは『ITパスポート』を取得したからだと思っています。
それも就職が決まってから、大学を卒業するまでの数か月での合格。
まったくITに精通していなかった自分が期間でITパスポートに合格した自信。
ITパスポートの勉強を通して得た「ITとは何か」という概念の理解。
もちろんITパスポートを取得すれば誰しもが出世・昇進昇格するとは限りませんが、個人的経験としてはマネージャー昇格の基礎となったことは間違いありません!
今回は、そんなITパスポートへの感謝も込めて「ITパスポートを取得するメリット」を中心にお伝えします!
ITリテラシーは現代のビジネスパーソン必須知識
ITが今後のビジネス、そして自分の生存戦略上で必須な知識分野と判断して、若手時代にシステム開発案件に従事しました。
当時は、JavaやHTML/CSS/JavaScriptを使った開発業務に加え、Oracle社が実施しているデータベース管理者資格やLinuxというOSを扱う為の資格を取得していました。
おかげで現在でも、要件定義で定めた要件をシステム部門やベンダーに伝える際の共通言語として当時の知識が活きています。
改めて説明する必要がないくらい、ITコンサルタントという領域のみならず、戦略や業務を扱うコンサルタントでも最低限のITリテラシーは必要な時代です。
そこでITを勉強しようとしている若手コンサルタントにおすすめしたい資格をお伝えしたいと思います。
私は社会人になってから本格的にITを勉強し始めたのですが、実感を伴って思うのは、いきなりOracleやLinux、プログラミング言語の資格取得を目指すのは難易度が高いと思います。
何事も基礎から積み上げていく方が近道になりますので、この資格から始めてみてください。
ITパスポート(iパス)受験のメリット
独立行政法人IPA(情報処理推進機構)が実施している国家資格です。
iパスは、ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/about.html
試験問題は「テクノロジ系」「マネジメント系」「ストラテジ系」という3分野に分類されています。
試験自体の詳細は世の中にある様々なサイトに譲るとして、、
私が受験した当時の記憶を呼び覚ましながら、実務にどのように活かされているのか、その後の自己研鑽やキャリアアップにどのように貢献したのかという観点で資格取得のメリットを記載していきます。
テクノロジ系
まずは文系初学者の最大の壁となる「テクノロジ系」分野についてです。
参考書を開くと、テクノロジ系の中でも一番とっつきにくい「基礎理論(2進数や統計等です)」から取り上げる書籍が多く、出鼻をくじかれたのを思い出します。
正直、ITコンサルタントという経営や事業とITを結ぶ仕事をするのであれば、「基礎理論」を知らなくても仕事上は困りません。
ですが、地頭を鍛えるという意味ではとても有意義です。
集合、確率等の統計的思考はフェルミ推定を行う上での基礎になっています。
そして、アルゴリズムを学ぶことで効率的な作業設計を考えるキッカケになりました。
ハードウェアやソフトウェアの仕組みを知ることで、自身の仕事スタイルに変革を起こすことに繋がりました。
プログラミングやパソコンの仕組みというのは、限りあるリソースを有効活用する方法を考え抜いた設計になっているからです。
プログラミングやパソコンの仕組みを学んだ結果を、チームメンバーの役割定義や自分のタスク優先順位判断に応用しました。
「補助記憶装置やキャッシュという役割をチームメンバーに適用することで、自分はCPUやメモリとしての役割に専念する。」
「今後も同じ作業が発生しそうだ。モジュールとして作業の仕方を整理しておこう。」
といった具合です。
もちろんITコンサルタントとしての実務領域に近いシステム構成やセキュリティ等も触れるので、それらは言うまでもなく重要です。
マネジメント系
次はマネジメント系の分野についてです。
この分野は管理職やプロジェクトマネージャー・リーダーに求められる、プロジェクトマネジメントやサービスマネジメント(インシデント管理等)の知識を問う分野です。
ITコンサルタントとしてPMOを行う上で必要な知識に直結するPMBOKをベースにした問題が多数出題されます。
WBSや工数見積もり、クリティカルパスの見極め等、既存概念を知らないと現場で応用できません。
また、ビジネスはプロジェクトとしての形を終えた後、定常業務に落とし込まれて運用されることで価値を発揮し続けます。
定常業務としての運用を見据えたサービス設計やサービスマネジメントの観点をITIL(アイティル)をベースにして体系的に学ぶことができます。
ストラテジ系
最後は「ストラテジ系」です。
経営戦略やマーケティングの知識から、知財管理や法務等の知識まで幅広く学びます。
試験分野としての難易度は他の分野に比べて低い印象でした。
この分野は特にケースディスカッションやケーススタディを通じて、自分で意思決定までのプロセスを体感することが効果的な学びに繋がります。
その基礎的知識を網羅的に学ぶという意味では十分な価値を発揮してくれます。
おすすめの試験対策本
このブログを通じて、少しでも受験意欲が増してくださったら嬉しいです。
受験を考えているあなたに、当時の私が勉強に使っていた試験対策本2冊をご紹介します。
この本のおかげで、抵抗感なくITの勉強をすることができました。
どちらも難解な用語もわかりやすい絵で説明してくれている初学者に最適の王道対策本です。
コンサル転職・自己研鑽に有効な資格は?
筆者「きつね」が実際に合格/勉強して、コンサルティング業務や自己研鑽に役立ったと思える資格を紹介します。
ぜひ、あなたのコンサル転職・自己研鑽の参考としてください!
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コンサル転職に有利な資格合格に向けて
コンサル転職・転職後の自己研鑽として、資格取得を目指して勉強することはオススメです。
コンサルティング業界で働いていると、常に試験勉強をするように新しい知識をキャッチアップしないといけないので「勉強慣れ」をしておくとよいでしょう。
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