「若い頃、特に20代の経験や自己投資が将来の年収や得られる経験を変える」
筆者「きつね」は20代で、自己投資に100万円以上のお金を使っています。
英語学習のためにフィリピンに短期留学をしたり、休日だけで完結するMBA単科授業に参加したり、資格試験に挑戦したり、色々と自己投資をしました。
20代に自己投資で100万円以上のお金を使った結果、20代後半では年収1,000万円を超えることができたので、自己投資としては成功したと言えるでしょう。
では、あなたにとって、本当に必要な自己投資ってなんでしょう?
あなたの自己投資は、単なる趣味になっていはいませんか?
もしこの質問を受けて、あなたが少しでも「ギクッ」としたのなら。
この記事を通して自己投資について、深く考えて頂く機会になれば嬉しいです。
話を分かりやすくする為に「英語」を伸ばしていくと決めた社会人を主人公として記事を書いていきましょう。
- 20代後半男性
- 大学時代は社会学を専攻
- 学生時代に海外旅行等を通して英語に興味を持って勉強をするも実務で使える程の実力は付かず
- 文系でこれといった資格もなく、国内向け食料品メーカーの営業として就職
- 数年働く中で大学の同期が活躍する姿や自社の先輩(数年後の自分)を見ているうちに、何か変えなければと悩むように
- そこで、これからのグローバル時代に活かせそうで昔から興味のあった「英語」を勉強してみることに
- 「英語ができるだけで年収も上がる」と聞いたことがあるので、淡い期待も込めてオンライン英会話の入会ページにアクセスをしてみる・・・。
どこにでも居そうな方ですね。
今日はこの主人公を題材に「自己投資が単なる趣味にならないか」というテーマで記事を書いてみたいと思います。
20代の自己投資は「読書・資格取得・英語・プログラミング」?
英語やプログラミング等の様々な自己投資をオススメしているサイトがありますよね。
ブログに記載されていることを単純に実施していっても、あなたの価値向上は微々たるものになる可能性があります。
- とにかく業界でおすすめの資格を取るだけ
- 話題の最新ビジネス書を買い込んで読書をするだけ
- そもそも自己投資をせずに将来に備えて貯金をするだけ
どれもアウトです。
目的もなく、あなたの時間とお金を無駄に使わないでください。
誤解を防止する為にお伝えしますが、英語やプログラミングが無駄ということは決してありません。
社会人として有効な自己投資分野ではありますが、あなたの歩みたい道や環境、あなた自身の適正等を考慮しなければ意味がありません。
そのことが、この記事でお伝えしたい最も大事なことです。
評価のベースは「仕事ができる」ということ
ここで質問です。
この主人公が「英語」を伸ばすために、オンライン英会話を始めることは「自己投資」でしょうか。
それとも「趣味」でしょうか。
・・・。
答えは「趣味」です。
それは何故か。
投資対効果を考慮した意思決定になっていないからです。
前向きにキャリアアップを目指した勉学を始めているので「自己投資」のようです。
が、この主人公はオンライン英会話を続ける内に「趣味」として楽しく外国人教師と会話する日々を迎えるか、もしくは体験プランが終わった後に度々届くメルマガを読むだけの日々を迎えます。
その差はやはり、明確な投資対効果の考えがないからです。
投資とは「金銭的価値を投じて、それ以上の利益を得ようとする活動のこと」です。
主人公には「(世間一般的に)英語ができる=年収が上がる」という淡い期待はあります。
しかし、「年収がいくら上がるのか」といった見立てや「その期待値に対する会費は高いのか安いのか」という判断をしていません。
「英語ができる=年収があがる」なら外国人の大半は高年収になります。
現実はそうではないですよね。
高い年収を得られる人は英語もできる傾向にあるというのが真実です。
実際、外資系企業は日系企業に比べて年収が高いと言われています。
それは実力主義という文化が根底にあって、その世界でコミュニケーションを取る為には英語が必須というだけのこと。
英語ができるだけのゴミ拾いの人間が年収1,000万を恒常的に得るのは難しいと思いませんか?
なので、ベースとしては「仕事ができる」ことが大事です。
最優先すべきは、あなたの本業に関するビジネススキルを向上させることです。
自己投資と趣味を分けるのは「現在の会社(環境)で投資回収できるか」
ベースとして「仕事ができる」方は「次にどの分野を伸ばしていくか」「その分野を伸ばした先に投資を回収できるか・リターンを得られるのか」という話に移ります。
この主人公も上司や取引先から優秀という評価を得ている場合は、+αとしての「英語」を磨くのは効果的でしょう。
しかし、そこでも考えなければならないのは「環境」の問題です。
環境と言っても、とても身近な勤め先の話です。
例に挙げている主人公が勤める会社は国内向けの食料品メーカーです。
英語を業務で活かす機会がありません。
この会社では英語が喋れても価値がないのです。
仮にビジネス英語を身につけたとしても、同じ会社にいては宝の持ち腐れ。
海外事業展開の噂があるならまだしも、それすらないなら英語を使える企業へ転職することも考えないと投資を回収できません。
投資を回収できる環境にあるのか、そういった環境に飛び込む勇気があるのか。
自問して前に進む覚悟が出来てからでないと「趣味」で終わってしまいます。
主人公にも伝えたいです。
「このまま趣味で終わらない?」
この主人公は英語力が上がったら、転職をする覚悟ができるかもしれません。
でも順番が逆なのです。
準備が整ったから転職を考えるのではありません。
「キャリアにおける目的・目標を定めたうえで、必要なスキルを高めていく」という思考の順番が重要なのです。
「20代で自己投資」前におすすめの思考法
筆者「きつね」の体験談に戻ります。
20代で100万円以上を自己投資に費やしました。
もちろん、お金の捻出には頑張りました。
確かにコンサルティング業界は国内の平均年収400万円前後と比べると、もらえる給料は多いです。
とは言え、通勤時間を考えたら家賃も高めの所に住む必要もあります。
一人暮らしの場合、自炊も難しいので外食が増えてしまい、気付けば食費も重なります・・・。
ただ、その中でも時間とお金を捻出しました。
まずは、自分の得意な領域を見極めて、評価が上がりそうな(活躍できそうな)分野に自己投資をする。
現在の業務に直結しそうな、クイックウィンを目指す意識で自己投資をする分野を見極めてください。
営業ならプレゼン資料の作り方や話し方講座で勉強するのも良いでしょう。
経理なら簿記の勉強も良いでしょうし、Excelやマクロの勉強をすれば業務効率化につながるかもしれません。
次に、数年先を見据えて年収が上がりそうな分野・自由時間を増やせる分野に積極的に自己投資をして、投資を回収するのです。
その結果、得られた資産(年収)を更に投資に回して・・・というサイクルを回すことが大事です。
現在の業務で成果を出せない・評価されないままでは、他のスキル(例えば英語)を磨いたとしても、社内での評価や転職で成功することは難しいでしょう。
あくまで本業で活躍して自分の専門領域を確立してから、かけ算でスキルを増やしていく発想が20代では重要です。
数年経っても年収アップが期待できない分野への自己投資は控え、趣味として割り切りましょう。
20代だから自己投資は英語やITと一概に言えない
あなたには、あなたに適した自己投資があるはずです。
もちろん英語やITを勉強することを否定するつもりはありません。
しかし、以下のステップを守って、20代という貴重な時間を使う自己投資分野を考えてほしいと思います。
まずはどのようなキャリアを描きたいか、仮でも良いので考えてみましょう。
社内でキャリアアップを目指すにしても、転職をするにしても、まずは現在の業務で活躍できることがアピールポイントになります。
短期的には、業務に直結する自己投資を意識してください。
業務に直結する自己投資で結果が出てきたら、数年後を見据えてキャリアアップできる自己投資をしてください。
数年後を見据えるのであれば、年収アップも期待できる英語やITは自己投資先として素晴らしいと思います。
1人で考えるには難しいテーマですし、身近なことから少しずつ変えていこうと思うことが人間は多いですから、考えがまとまらないことも多いでしょう。
そんな時はアクシスコンサルティングに転職相談をした記事にまとめたように、専門家の意見を聞くことも効果的だと「きつね」は思います。
他にも自己診断ツールを使って「自分に適した職業は何か」を考える機会を得ることも良いですね。
あなたの悩みは、あなた1人の力で解決する必要はありません。
むしろ1人で解決しようと頑張ることで、余計な遠回りをしてしまうことも。
無料で使える相談相手としての転職エージェントやツールをうまく活用していきましょうね!
コンサル転職・自己研鑽に有効な資格は?
筆者「きつね」が実際に合格/勉強して、コンサルティング業務や自己研鑽に役立ったと思える資格を紹介します。
ぜひ、あなたのコンサル転職・自己研鑽の参考としてください!
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コンサル転職に有利な資格合格に向けて
コンサル転職・転職後の自己研鑽として、資格取得を目指して勉強することはオススメです。
コンサルティング業界で働いていると、常に試験勉強をするように新しい知識をキャッチアップしないといけないので「勉強慣れ」をしておくとよいでしょう。
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※1:同種の資格講座を提供している業者について、KIYOラーニング株式会社が2023年11月6日時点でHP上に記載されている合格者実績を調査した範囲での比較となります。
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