ビジネスでは「相手目線」が重要だと言われます。
今回はビジネスパーソンの基礎的な姿勢、仕事の向き合い方として「相手目線」がどれほど重要かという話をします。
そして、「相手目線」を獲得するコツもお伝えします。
おすすめ読者(若手ビジネスパーソンは必読!)
- 自分なりに一生懸命なのに、上司にダメ出しされることが多いと悩んでいる
- プレゼンや説明をしても、自分の語りたいことの前段階でツッコミを受けてしまう
- なんだか会話していても話が平行線になって結論にたどり着かない
「相手目線」の重要性
ビジネスに限らず、コミュニケーションにおいて大事なことは「互いに意図が正しく伝わる」ことです。
「伝える」ことも、「理解する」ことも大事であり、コミュニケーションをしあう双方の力が鍵になります。
この記事で扱うのは、コミュニケーションにおける「話し手」の立場です。
話し手の伝えたいことを、「受け手」へ正確に伝えるために、相手目線が必要となります。
そもそも「相手目線」とは何だと思いますか?
「相手目線」とは
- 話の受け手(相手)の置かれる立場、そのときの感情や知識を捉え、相手が理解できる言葉にして伝えること(伝わるようにする気遣いのこと)
難しいのですが、相手が素直に情報を受け止められる状況を作り出し、相手が理解できる言葉で伝える意識を持つことが大事です。
日本語しかわからない人に英語で話しかけても理解できませんよね?
でも英語で話しかけている人からしたら、英語は普通なんです。
逆の立場で、日本語しかわからない人からしたら、英語は普通ではないんです。
料理をする人なら、いちょう切りってどんな切り方か想像できますよね?
でも、料理をしない人は、いちょう切りがどんな切り方かわからないんです。
こっちの言ってることを理解できない方が悪いとか馬鹿だとか、そんなことを考えてしまってはコミュニケーションが成り立ちません。
コミュニケーションにおける「相手目線」とは、相手の理解できる言葉で語ることであり、知識が足りない(情報格差がある)のであれば、そのギャップを埋めることなんです。
「相手目線」がない人の特徴
相手目線がない人は、自分の感情や利益を優先させがちです。
自分自身の伝えたいことや自分の利益で頭の中がいっぱいなので、コミュニケーションも一方的になります。
相手目線がない人とのビジネスコミュニケーションはプレゼンや提案、日頃の業務指示においても「相手目線の欠如」を感じると思います。
プレゼンや提案は、お客様の悩みを解決したり、相手の知りたいことを伝えることが目的です。
しかし、相手目線を欠いた人は自分の伝えたいことだけを一方的に話してしまいます。
自社の商品やサービスの良い点を伝えても、それが相手の悩みを解決しないのであれば意味を成しません。
「価格が業界最安値なんです!」
「機能がとても豊富なんです!」
よく使う営業文句ですが、本当に相手の立場に立って考えると他に伝えることがあるかもしれませんね。
部下に指示を出すときも、相手目線があると的確な指示ができます。
部下が有するスキルや知識、性格を踏まえて指示の仕方や締め切りを変えることでチームとしての生産性を高めることに繋がります。
本来であれば、部下のレベルに応じて指示の難易度や抽象度・具体度を変える必要がありますし、タスク期限なども余裕のある設定が必要です。
しかし、相手目線の不足した上司は「自分ができるのだから、部下も同じレベルで働いてもらわないと困る」という風に思いがちです。
「何としてでも食らいつけ!這い上がってこい!」という体育会系な組織では、それでも成り立つのかもしれませんが、世間一般敵にはチームワークや生産性が上がることはないでしょう。
「相手目線」獲得のコツ
昔は筆者「きつね」も「話のわからない相手が悪い!」と思っていたこともありました。
経験を積んだからでしょうか。
立場やキャリアによって、見ている世界が違うことを学びました。
自分の見ている世界と、相手の見ている世界が同じかどうかをコミュニケーションの前に考えること。
コミュニケーションをとる前に、一呼吸おいて、そんなことを考えるだけで意思疎通の成功確率はグンと上がります。
「相手目線」獲得のコツ
- 身近な関係者が「気にしている点」が何かを常日頃から観察する
- コミュニケーションをする話題・テーマにおける情報格差を埋める努力をする
- 相手にわかる言葉(普段、相手が使っている言葉)を使うように意識する
相手目線で考え行動できる人は、想像力が高く、異文化を受け容れるような柔軟性を兼ね備えています。
チームに1人でもこのような人がいると、組織全体の雰囲気も良くなりますし助け合う文化が出来て生産性も上がります。
あなたも「相手目線」獲得のコツを日頃から実践して、意識してみてください!
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