コンサルタントという仕事が「激務で残業続き・休日返上で仕事」というのは昔の話です。
特に日系のコンサルティングファームに関しては「ホワイト500」という国の制度で選定された日系総合コンサルファームまであります。
以下の3社がホワイト企業と認定されている日系コンサルティングファームです。
ホワイトな日系コンサルティングファーム
- アビームコンサルティング
- 野村総合研究所
- ベイカレント・コンサルティング
「コンサルなのに、本当にホワイトなのか?」
「コンサルティングファームなら残業時間は凄いのでは?」
そんな疑問にお答えするため、今回は各ファームのサイトや企業の口コミサイトを参考にして「日系コンサルティングファームがブラックなのかホワイトなのか」を考えてみたいと思います。
ホワイトな日系コンサルに転職を考える際は、コンサルティング業界への転職に強みを持つアクシスコンサルティングという転職エージェントにご相談することをオススメします。
各ファームの人事と繋がっているので、最新のコンサルティングファームの労働環境についても教えてくれます。
筆者「きつね」が実際にアクシスコンサルティングに転職相談をした際の体験談もまとめているので、こちらもぜひご覧ください!
>>アクシスコンサルティングに転職相談をした際の体験談を読む
ホワイト化が進む日系コンサルティングファームの労働環境
再掲ですが、ホワイト500という国のお墨付きをもらった日系コンサルティングファームは以下の3社になります。
ホワイトな日系コンサルティングファーム
- アビームコンサルティング
- 野村総合研究所
- ベイカレント・コンサルティング
労働集約型という仕事の性質から「コンサルはブラック」と捉えられる側面があるのは紛れもない事実でしょう。
確かにプロジェクトの状況によっては残業や休日出勤を避けられないこともあります。
ただ、働き方改革の流れは確実にコンサル業界にも影響を与えています。
先入観にとらわれず、コンサル業界に転職をするまえに各ファームの労働実態を転職エージェントや口コミサイトで確認をしましょう。
日系ではアビームコンサルティングや新興の日系コンサルティングファームであるベイカレント・コンサルティングでも働き方改革が進んでいるようです。
デロイトやアビームのサイトには働き方改革の成果を定量的に伝えるページが見当たらなかったのですが、ベイカレントのサイトには残業時間の数字が記載されていました。
1人当たりの平均残業時間は、1カ月あたり21時間となりました。(2019年度)
https://www.baycurrent.co.jp/sustainability/white500.html
コンサルティング業界に身を置く者としては、ベイカレント・コンサルティングは少しブラック企業のような印象を抱いていたのですが、近年は社風も変わってきたようですね。
残業時間や有休取得奨励以外にも、各ファームでは多様な人材を採用してコンサルティングサービスを提供するためにダイバーシティを進めたり、食事・運動・メンタルヘルスケアのサポート制度を設けているようです。
健康経営優良法人認定制度(ホワイト500)とは
このようにイメージよりも働き方改革が進んでいるコンサルティングファーム。
客観的にみても「ホワイト企業」と言えるのでしょうか。
ホワイト企業に該当するか否かの1つの指標として、経済産業省の「健康経営優良法人認定制度」に認定されているかというのがあると思います。
健康経営優良法人認定制度とは、地域の健康課題に即した取組や日本健康会議が進める健康増進の取組をもとに、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を顕彰する制度です。
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/kenkoukeiei_yuryouhouzin.html
経済産業省の「次世代ヘルスケア産業協議会健康投資ワーキンググループ」が本制度を設計。
健康経営を行っている企業を「見える化」することを目指しています。
なかでも、上位500社を「ホワイト500」と称しています。
どうせ転職をするなら、ホワイト企業化の取り組みをがんばっている日系コンサルティングファームがいいですよね・・・。
健康経営優良法人2021「ホワイト500」認定の日系コンサルティングファーム
様々な働き方改革を進めるコンサルティングファームですが、経済産業省に健康経営企業として認められているのでしょうか。
さきほど記載した通り、昨今では労働環境も改善され、健康経営に注力する優良企業「ホワイト500」に複数の日系コンサルティングファームが認定されています。
ホワイト500のリストから日系コンサルティングファームをリストアップしてみました。
健康経営優良法人2021(大規模法人部門(ホワイト500))認定法人の日系コンサルティングファーム
- アビームコンサルティング株式会社
- 株式会社野村総合研究所(NRI)
- 株式会社ベイカレント・コンサルティング
思ったよりも少ないですが、外資系企業はそもそも対象になっていないようです。
日系のコンサルティングファームでは「アビームコンサルティング/NRI/ベイカレント・コンサルティング」の3社が働き方改革・健康経営に力を入れているホワイトなコンサルティングファームという評価に値しそうですね。
実はこの3社ですが、2020年のホワイト500にも選出されています。
2年連続の選出。
ホワイト経営が継続して行われているという証拠ですね。
それぞれのファームで特徴が異なりますので、「ホワイト企業と評されるファームで働きたい」という点と「キャリア構築をどのように果たすのか」を考える必要があります。
ホワイト日系コンサル①:アビームコンサルティング
日本に本社を置くグローバルコンサルティングファームのアビームコンサルティングは、ホワイトな日系コンサルティングファームです。
社名 | アビームコンサルティング株式会社 |
設立 | 1981年4月1日 |
代表 | 代表取締役社長 山田 貴博 |
資本金 | 62億円 |
連結売上高 | 2023年3月期 1,217億円 |
従業員 | 7,523名 (2023年4月1日現在 連結) |
所在地 | 〒104-0028 東京都中央区八重洲二丁目2番1号 東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワー |
ホームページ | https://www.abeam.com/jp/ja |
アビームコンサルティングの残業時間は「38時間」
企業の口コミサイト「OpenWork・転職会議・enライトハウス」の3サイトで残業時間を調べてみました。
3サイトの残業時間を平均すると、アビームコンサルティングの残業時間の実態として「38.2時間」となるようです。
日系コンサルで勤務した経験がありますが、「残業が40時間未満であればコンサルティングファームとしては普通」という感覚ですね。
アビームコンサルティングをオススメできるコンサルタント志望は?
アビームコンサルティングは大規模コンサルティングファームらしく、「インダストリー×サービス」で組織が形成されています。
日本企業の海外進出を支援することも多いらしく、英語力を活かしたい方にはオススメです。
アビームコンサルティング への転職・就職をオススメできるコンサルタント志望はこんな方
- 日本企業の文化でキャリアを積みたい
- けれど、専門性を高めたい(手に職を付けたい)
- グローバル案件や英語も使いたい
上記に当てはまる方は、日系コンサルティングファームとしてアビームコンサルティングに在籍すれば、自分の思うキャリアを描けるかもしれませんね。
アビームコンサルティングは、厚生労働省より「プラチナくるみん」認定も受けています。
仕事と子育ての両立支援に取り組んでいる企業を認定する制度が「くるみん認定」制度です。
以下のような取り組みが評価されているのでしょうね。
- 育児短時間制度(小6まで)・介護短時間制度(上限無し)
- テレワーク「Free Location制度」
- フレックスタイム制
ホワイト日系コンサル②:野村総合研究所(NRI)
シンクタンクだった旧野村総合研究所とシステム開発会社であった野村コンピュータシステムの合併により生まれました。
社名 | 株式会社野村総合研究所 |
設立 | 1965年4月1日 |
代表 | 代表取締役会長 兼 社長 此本 臣吾 |
資本金 | 23,644,932,600円(236億円) |
連結売上高 | 6,921 億円(2023年3月期) |
従業員 | 6,782人(NRIグループ 17,394人) 2023年3月31日現在 |
所在地 | 〒100-0004 東京都千代田区大手町1-9-2 大手町フィナンシャルシティ グランキューブ |
ホームページ | https://www.nri.com/jp/company/info |
会社設立の背景や野村ホールディングスが主要顧客ということもあり、NRIは金融業界とIT領域を得意とする印象ですね。
システム開発・導入案件でのPMOなど、デジタルトランスフォーメーション(DX)を現場で推進する機会は得やすいかもしれません。
野村総合研究所の残業時間は「47時間」
では、野村総合研究所の残業時間を企業の口コミサイト「OpenWork・転職会議・enライトハウス」の3サイトで調べてみましょう。
口コミサイト「OpenWork・転職会議・enライトハウス」の3サイトに掲載されている野村総合研究所の残業時間を平均すると「47.17時間」でした。
労働基準法では、原則として月間の残業時間は45時間以内にとするように定められているので、少し残業時間が多い印象です。
金融システム関連のプロジェクトをすることが多いと聞きますし、丁寧な開発やテストで残業時間が多くなるのかもしれませんね。
野村総合研究所をオススメできるコンサルタント志望は?
残業時間が多い分、年収は良いかもしれませんね。
また、年功序列的な要素もあり、30歳前後までは年収が順調に上がっていくという話は良く耳にします。
野村総合研究所 への転職・就職をオススメできるコンサルタント志望はこんな方
- 日本国内で働きたい
- 金融業界とIT領域の経験を積みたい
- 年功序列の企業文化で自分のペースで成長したい
FinTech分野でキャリアを積みたい方には一考の余地ありですが、クライアント企業が大企業となるケースも多いと思います。
FinTechというワードだけでスピード感のあるベンチャー気質を想像するとギャップを感じるかもしれません。
ホワイト日系コンサル③:ベイカレント・コンサルティング
ホワイト企業というイメージで意外な日系コンサルですが、ベイカレント・コンサルティングもホワイト500に認定されています。
社名 | 株式会社ベイカレント・コンサルティング |
設立 | 1998年3月25日 |
代表 | 代表取締役社長 阿部 義之 |
資本金 | 282百万円(2.8億円) |
売上高 | 761億円(2023年2月期) |
従業員 | 3,692名(2023年4月時点) |
所在地 | 〒105-6309 東京都港区虎ノ門1丁目23-1 虎ノ門ヒルズ森タワー9階 |
ホームページ | https://www.baycurrent.co.jp/aboutus/overview/ |
ベイカレント・コンサルティングの残業時間は「34時間」
ベイカレント・コンサルティングの残業時間も、企業の口コミサイト「OpenWork・転職会議・enライトハウス」の3サイトで調べてみました。
3サイトに掲載されているベイカレント・コンサルティングの残業時間平均は「34時間」となりました!
クライアント企業に常駐するプロジェクトが多いと聞きますので、クライアント企業で残業時間を抑制する取り組みに合わせてベイカレント・コンサルティングの残業時間も抑制されているのかもしれません。
ベイカレント・コンサルティングをオススメできるコンサルタント志望は?
ベイカレント・コンサルティングは「ワンプール制」を採用しています。
ワンプール制とは、コンサルタントが1つの組織(コンサルティング事業部)に所属する形となります。
アビームコンサルティングのような「インダストリー×サービス」のようなカッティングをしていません。
プロジェクト毎に全社が抱えるコンサルタントの中から、人材を選抜してチーム組成をするようです。
コンサルタント目線で言えばインダストリーやサービスに縛られないキャリアを築くことができるとも言えますね。
一方で、自分の中でキャリアプランを描くことができないと専門性を身に付けられない可能性があるので注意が必要です。
近年はDX戦略関連のプロジェクトが増えていると聞きますので、戦略立案~実行支援を幅広く経験できるかもしれません。
年収も高いのですが、実力主義的に年齢や年次が関係ないような評価制度という話は聞くので、「バリバリ成長して稼いでやる!」という方でないと社風に合わないかもしれません。
ベイカレント・コンサルティングへの転職・就職をオススメできるコンサルタント志望はこんな方
- 日本国内で働きたい
- 「ワンプール制」を活かして色々な業界・プロジェクトの経験を得たい
- 実力主義の企業文化で若いうち高年収を目指したい・バリバリ稼ぎたい
ホワイトな労働環境のコンサルファームでワークライフバランスを
ここまで日系の総合コンサルティングファームを中心に、ホワイトな業界と変わりつつあるコンサルティング業界の現状を見てきました。
日系コンサルファームのなかで「アビームコンサルティング、野村総合研究所、ベイカレント・コンサルティング」はホワイトな労働環境を維持しようと企業努力をしているようですね。
業界全体的にホワイト化していることは間違いありません。
しかし、そこで働く1人の人間として「やりがい・幸せ」、そして何より「生活の充実(金銭的な面も含めて)」を感じていなければ意味がない、とも思います。
会社としても、本当の意味でホワイト企業を目指すのなら外資や日系を問わずに、個々人の人生に寄り添う企業経営が求められます。
例えば、あなたにお子さんが生まれたとしましょう。
「育児休業を取得したいけれど、プロジェクトの状況からして休みを取るわけにはいかない。」
時にはそう考えてしまうこともあるでしょう。
しかし、考えるべきは「育児休業を取得しつつもプロジェクト影響を極小化するために打つ手はなにか」です。
個々人やチームで出来ることは限られてきます。
会社・ファーム全体として、なんなら社会として、このような考え方を根底に持ち組織運営がなされることを願います。
ここで質問です。
あなたはコンサルタントとしてのキャリアアップとプライベートの両立で悩んでいませんか?
私もコンサルティング業界で自己研鑽をしたいと思いながら、心身の健康やプライベートはしっかりと保ちたいと思う人間です。
健康や家族、友人を捨て置いてまで仕事をすることに価値があるとは思いません。
時にはそのような覚悟をする必要もあるでしょうが、常に仕事第一という人生は自分の人生ではありませんよね?
もし、あなたが筆者「きつね」と同じ考えをお持ちだとしたら・・・。
ぜひ、コンサルティング業界での転職支援を得意とする【アクシスコンサルティング】に相談してみてください。
筆者「きつね」も、社会人(コンサルタント)4年目のときにキャリアプランや転職相談をするため、麹町のオフィスまで伺ったことがあります。
当時はデジタルマーケティング領域に興味を持っていました。
参画中の案件がいわゆるPMO案件だったので、転職をしてデジタルマーケティングの経験を積もうかと考えていました。
それぞれのファームが持つ特徴や案件の質を元に、私の望むキャリアを実現できるファームを提案してくださいました。
ただ、結果として転職活動はしませんでした。
【アクシスコンサルティング】の担当者に以下のアドバイスをいただいたからです。
転職後、いきなり希望の案件にアサインされるとは限りません。
現在のファームでパートナーなどに相談してみるのも並行して実施されては如何でしょうか?
社内のパートナーや知り合いのマネージャー職にも相談した結果、幸いにもマーケティング領域のことに携わることができました。
つまりは転職が不要となったのですが、それもアドバイスあってこそ。
自身の成績だけではなく、1人1人のキャリアと人生を考えてくれる信頼のできる転職エージェントです。
あれから数年のお付き合いをさせていただいております。
現在も転職案件の情報をメールでいただきますが、業界の動向を知ること・求められるポジションに対しての自分の実力を図る良い機会になっています。
あなたはキャリアに悩んでいますか?
キャリアについて相談するだけなら、失うものはありません。
逆に、あなたの心配は相談すれば解決することかもしれませんし、これまでのキャリアや年齢ではコンサルタントへの転職は難しいという評価をもらうかもしれません。
それも1人で悩んでいたらわかりません。
日系のコンサルティングファームのみならず、BIG4(デロイト・PwC・KPMG・EY)や アクセンチュアなどの総合系コンサルティングファームの執行役員や人事とのコネクションも強く、非公開求人情報もたくさん保有しているそうです。
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